(更新日:2015-04-23)

ウェアラブルの次を目指して

ウェアラブルコンピューティングへの期待

 ユビキタスコンピューティングを実現する次なる手段として,ウェアラブルデバイスの利用が注目されています.眼鏡型のディスプレイによるデバイス腕時計型のデバイスが普及価格帯で登場してきました.また,これらのデバイスと各種センサーを組み合わせることにより,利用者の健康状態を管理するなどのサービスが数多く登場しています.業務等への利用シーンにおいても,特に両手がふさがってパソコン等を操作できないような作業などにおいて有効性が見込まれます.

ウェアラブルコンピューティングの問題点

 期待がますます高まりつつあるウェアラブルデバイスですが,以下のような問題点があると考えます.

機材が重い,一定以上小さくはならない
ウェアラブル端末も様々な部品で構成されますので相応の重量やサイズを伴います.常に身に着けるには煩わしいかもしれません.
バッテリーの充電
充電が必要になりますので,充電中は身に着けて使用できません.長時間の連続使用にも限度があります.
情報共有の連続性の低下
例えばすぐ横にいる友人に端末内の写真を見せたいときに,従来の端末であれば画面を直接見せてすぐに共有できます.ウェアラブル端末では身に着けているだけに“着ている端末を脱ぐ”必要があります.このような情報共有に関わる手間は,企業等におけるウェアラブル端末の業務利用において問題になる可能性があると考えられます.
すぐ横にいる人なら画面を見せ合えば簡単に情報共有できる

Followable Computingの提案

 前述の問題点を解決する次世代のユビキタスコンピューティング環境としてFollowable Computingを提唱し,研究を始めています.Followableとは“追従可能”を意味しします.私たちの行動に追従するようにしてITを利用できる環境(Followable IT Environment)が提供され,その環境を利用することをFollowable Computingと呼びます.現在は,Followable Computingを実現するための一手法としてプロジェクターと各種センサーを用いた研究を荒井研究室と協力して進めています。


プロジェクターと各種センサーを用いた
Followable Computingのコンセプト

研究成果

関連研究

テーブルタッチ注文システム
飲食店などにおける注文システムの新しいコンセプトを提案しています.実際にシステムの試作と評価を進めています.(詳細情報